本紙創刊80周年
「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」
「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」
デーリー東北新聞社は11月23、24日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」のチケットを10月1日(水)に発売します。
演奏会は両日とも午後2時から。指揮は松井慶太さん、ソリストにはジョン・健・ヌッツォさんら北奥羽地方ゆかりの声楽家を招き、ベートーベン作曲の交響曲第九番「合唱つき」を披露します。
演奏は八戸市民フィルハーモニー交響楽団、合唱は北奥羽9市町村の28団体と公募の団員が担当します。
チケットは全席自由で一般3千円。学生(高校生以下)は千円。10月1日午前10時に発売します。プレイガイドはデーリー東北チケットセンター、SG GROUP ホールはちのへ、八戸ポータルミュージアムはっち、ラピア。
問い合わせは、デーリー東北チケットセンター=電話0178(73)2882、平日午前10時~午後4時=へ。
演奏会は両日とも午後2時から。指揮は松井慶太さん、ソリストにはジョン・健・ヌッツォさんら北奥羽地方ゆかりの声楽家を招き、ベートーベン作曲の交響曲第九番「合唱つき」を披露します。
演奏は八戸市民フィルハーモニー交響楽団、合唱は北奥羽9市町村の28団体と公募の団員が担当します。
チケットは全席自由で一般3千円。学生(高校生以下)は千円。10月1日午前10時に発売します。プレイガイドはデーリー東北チケットセンター、SG GROUP ホールはちのへ、八戸ポータルミュージアムはっち、ラピア。
問い合わせは、デーリー東北チケットセンター=電話0178(73)2882、平日午前10時~午後4時=へ。
出演者に聞く
テノール歌手 ジョン・健・ヌッツォさん/「歓喜」自分なりの声で
声楽家の一人、ジョン・健・ヌッツォさんは、世界的なテノール歌手。ソロ部分では「楽しさ」を歌う。-青森県南地方と縁が深い。
三沢市には幼い頃から何度も訪れているし、今も弟が住んでいる。自然が素晴らしく、ゆったりと過ごすことができる街だ。八戸市では蕪嶋神社にいつも行っている。八食センターも大好きで、毎回1、2時間ぐらいは見て回る。食べ物が本当においしくて、イカは八戸で食べられるようになったほどだ。
-今回の演奏会では「第九」を披露する。
世界中で最も第九が演奏されているのが日本。多くのテノール歌手がとても力強く歌うが、メインの言葉、歌詞は「フロイデ」(ドイツ語で歓喜の意)。僕は自分なりの声で歌うと決めていて、徹底的にジョイ(英語で喜びの意)だと思っている。オーケストラに合う声で歌うが、あまり力が入り過ぎるのは少し違うかなと考えている。
-聴きどころは。
“声出し合戦”にならなければいいなと思う。バリトン、テノールで始まり、そこにソプラノとアルトが寄り添ってカルテット(四重唱)ができれば素晴らしい。コーラスとオーケストラもあって、結果的にまとまるのが理想だ。圧倒的に信頼できる、すてきなメンバーが集まったと思っている。
-公演への意気込みを。
引っ張ってくれる指揮者の方も含めてみんなが一つになり、ホールに音を響かせて第九という大作を表現する。僕のソロ部分では「楽しさ」を歌っているので、皆さんもぜひ、八戸での第九を思う存分楽しんでいただければ。今回の会場では過去にも何度か歌っている。お客さまの思いが真っすぐに伝わってくるので、こっちも真っすぐに応えなければならない。知っている方もたくさん来てパワーを送ってくれると思う。八戸は大好きな街なので、またそこで歌えるのを心待ちにしている。
指揮者 松井慶太さん/出演者と聴衆を一つに
2013年の三陸復興国立公園指定を祝う「第九」演奏会に続き、今回も松井慶太さん(八戸市出身)がタクトを振るう。8月から練習に合流し、出演者にアドバイスを送り続けてきた。-曲に込められたメッセージとは。
べートーベンが感銘を受けたとされるシラーの詩「歓喜に寄す」を基に作曲された。そこには、全ての人が争いなく平等であってほしい―という願いが込められている。争いや災害などが絶えない現代だからこそ、第九を通じて人々の心を一つにできる機会を頂けたのは大変ありがたい。一人でも多くの人に、ベートーベンが作品に込めたメッセージを届けたい。
-第九について。
音楽はどれだけ勉強し、良い演奏をしても、より良いものができるという無限の可能性を持っている。そういう点で第九は何度でも演奏したいと思える曲。また、演奏する場所やメンバーが替わると、その土地の感性やエネルギーも変化する曲でもある。今回は、南部地方の人々の優しさと「人類愛」というテーマが結び付き、温かい雰囲気の会場になるのでは。
-音楽は力を持つ。
200~300人もの人たちが同じ舞台に立つことで、一体感が生まれるだけでなく、同じ空間を共有したという喜びを感じることができる。そこに引かれてまた人が集まってくる。これが音楽・第九の力だ。
-地元への思いが強い。
もっと演奏会に気軽に来てもらったり、「音楽って無条件に楽しいんだな」と思ってもらったり素晴らしさをいろいろな人たちに伝えたい。音楽を通じて、何か一つでも打ち込めるものを見つけてもらえたらうれしい―という思いがある。
-演奏会に懸ける思いは。
ベートーベンが曲に込めた人類愛や平等の本質に少しでも近づけたい。「なぜこの曲を演奏するのか」「どんな意味があるのか」をいま一度考え、出演者だけでなく、聴衆の皆さんも一つになれるような演奏会にしたい。演奏し、歌い続けることで「第九」の価値がより一層高まっていくと信じている。
-聴きどころは。
一番は、ソリストと合唱団が一堂に会するクライマックスの場面。今回は2日間でそれぞれ(合唱団とソリスト)メンバーが異なるため、ぜひ両日とも足を運んでもらい、変化する会場の雰囲気を楽しんでいただけたらうれしい。
実行委員長 辻一平さん/お祭り的要素見どころ
八戸市民フィルハーモニー交響楽団の団員である辻一平さんは、今回の演奏会の実行委員長を務め、練習日程の調整などにも当たってきた。―奏者にとって「第九」とは。
クラシック音楽の基礎を築いたベートーベンの集大成といえる楽曲で、いろいろな要素や仕掛けが詰まっている。20歳の時に初めて演奏会に参加して以来、何度も演奏してきたが、そのたびに新発見があり、指揮者によって着眼点も違う。歌と一緒に披露する機会は少なく、合唱という新たな発音体が入ることで、われわれオーケストラのメンバーも歌詞の意味を深く感じることができる。
―これまで練習を重ねてきて。
合唱団の皆さんと一緒に練習するようになって、士気が高まってきていると思う。市民フィルの団員もその熱心さに負けていられない、頑張らなきゃいけないと刺激を受けている。楽しみながら完成度を高めていきたい。
―見どころは。
演奏はもちろんだが、ステージ上にいるいろいろな人たちが、いろいろな表現をする姿をじっくり見てほしい。合唱とオーケストラの音で、会場の空気を震わせる瞬間を客席の皆さんも一緒に体感してほしい。そうなることで曲が完成する。まさに「歓喜の歌」、非日常の1時間を楽しんでほしい
―実行委員長を務めて。
最初は名前を貸す程度だと思っていたが、連絡調整などの仕事が多かった。仲間の協力があって助けられた。集まることが好きなので、打ち合わせなども楽しみながらできた。
―本番への意気込みを。
「北奥羽を歌でつなぐ」というタイトルに非常に意味があると思う。(2013年の三陸復興国立公園指定を祝う「第九」演奏会で実行委員長を務めた)父親から実行委員長を受け継いで、今回も一緒にステージに上がる。他にも親子での出演者がいて、幅広い地域や世代のつながりが大きな特長だ。出演者それぞれができることを少しずつ重ねてきたことで「つながり」が生まれたと思う。前回の八戸での演奏会から、コロナ禍などさまざまなことを乗り越えてきた。八戸の特色であるお祭り的な部分が楽しみ。今までできなかったことをやって、市民の皆さんに魅力を伝えたい。
八戸市民フィル団員と合唱団指導者/八戸の力 結集した舞台
八戸市民フィルハーモニー交響楽団団長の辻正武さん、団員の前田樹里さん、岡田明子さん、合唱の指導に当たった金子眞知子さん、船越真紀子さん、前川原祐子さん。全員がオーケストラと合唱との共演を楽しみにしている。(以下敬称略)―「第九」を歌う・演奏することとは。
辻「オーケストラにとって避けて通れないもの。市民合唱団と一緒に披露できるのは、意義があることだと思っている」
金子「ベートーベンの人生がオーバーラップされたような曲。日本人が大好きで、八戸でも時を経て歌えるのが喜ばしい」
―練習の様子について。
前川原「ゼロからのスタートだったが、何度も練習を重ね、歌えるようになってきている。オーケストラと一緒なのも収穫になると思う」
前田「今まで何度か演奏してきているが、初めてのパートなので新たな気持ちで臨んでいる」
―オーケストラと合唱団が共演する。
船越「合唱団の中には初めて経験する人もいて、どういう感じになるのだろうかと、わくわくしている様子だ」
岡田「後方にいる合唱団からは、生身の人間から出るパワーを感じることができる。振動や響きを聴衆と一緒に体感したい」
―次世代にどうつなげていくか。
前川原「地元出身のソリストが起用されているのが大事なことであり、八戸では人材が育っているということ。これからも若い人たちを育てていきたい」
船越「小さい頃から合唱を経験している人がいて今後も10年後といわず、第九を歌う機会があればうれしい。子どもも参加できるようになったらいいなと思う」
―本番に向けて。
辻「合唱が加わることで、歌詞の素晴らしさを感じられる。オーケストラの成長には欠かせない舞台で、出演者、聴衆と共に感動を共有できたらいい」
金子「市民フィル、合唱連盟が中心となり何十年という活動を積み重ねて、八戸の力を結集した舞台。できることを一生懸命やりたい」
松井さん(八戸出身)合唱団を指導/11月の「第九演奏会」に向け初練習
合唱団の指導に当たる松井慶太さん(右)=8月10日、八戸市
デーリー東北新聞社の創刊80周年記念事業として11月に八戸市で開催される「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」に向け、公演で指揮者を務める松井慶太さん(同市出身)を招いて最初の合唱団との練習が8月10日、同市の本社で行われた。
合唱団のメンバーら関係者約300人が参加。松井さんは全体やパートごとに発声のポイントや強弱の付け方などについて、細かくアドバイスを送った。
歌詞に込められた意味や、作曲者ベートーベンの人となりを紹介しながら「大変な今の時代だからこそ、ドイツ語の美しい歌詞を皆さんがしっかり伝え、世界に広げていこう」と呼びかけた。
練習を終えた松井さんは「本番まで時間がある中で既に良い音が出ていた。皆さんの勢いを感じることができた」と手応えを示した。次回は9月の合唱、オーケストラの練習に参加する予定。
公演は11月23、24の両日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催される。
合唱団のメンバーら関係者約300人が参加。松井さんは全体やパートごとに発声のポイントや強弱の付け方などについて、細かくアドバイスを送った。
歌詞に込められた意味や、作曲者ベートーベンの人となりを紹介しながら「大変な今の時代だからこそ、ドイツ語の美しい歌詞を皆さんがしっかり伝え、世界に広げていこう」と呼びかけた。
練習を終えた松井さんは「本番まで時間がある中で既に良い音が出ていた。皆さんの勢いを感じることができた」と手応えを示した。次回は9月の合唱、オーケストラの練習に参加する予定。
公演は11月23、24の両日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催される。
八戸市民フィル初練習
初練習に臨む団員=7月27日、八戸市のデーリー東北新聞社
デーリー東北新聞社の創刊80周年記念事業として、11月23、24の両日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」に向けた八戸市民フィルハーモニー交響楽団(辻正武団長)の初練習が7月27日、同市の本社で行われた。団員約40人が参加し、ベートーベンの交響曲第九番の練習に臨んだ。
演奏会は、本社と同楽団、各合唱団体の関係者らで組織する実行委員会(会長・広瀬知明社長)が主催。同市出身の松井慶太さんが指揮を務め、ソリストとして世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7人が出演する。
同楽団のメンバーがそろうのは4月の定期演奏会以来。同日は曲に慣れることを目的に、辻団長の指揮で第1~第4楽章までを通して演奏した。
団員で、第九演奏会実行委員長も務める辻一平さんは「初めて第九に挑戦するメンバーもいて、まだ出来上がっていない部分はある。いい滑り出しだったので、これから合唱団と共に良い音楽をつくっていくのが楽しみ」と意欲を語った。
演奏会は、本社と同楽団、各合唱団体の関係者らで組織する実行委員会(会長・広瀬知明社長)が主催。同市出身の松井慶太さんが指揮を務め、ソリストとして世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7人が出演する。
同楽団のメンバーがそろうのは4月の定期演奏会以来。同日は曲に慣れることを目的に、辻団長の指揮で第1~第4楽章までを通して演奏した。
団員で、第九演奏会実行委員長も務める辻一平さんは「初めて第九に挑戦するメンバーもいて、まだ出来上がっていない部分はある。いい滑り出しだったので、これから合唱団と共に良い音楽をつくっていくのが楽しみ」と意欲を語った。
合唱団のメンバーと関係者ら約300人が集まり結団式
結団式に臨む、演奏会合唱団と実行委員会のメンバー=23日、デーリー東北新聞社
デーリー東北新聞社の創刊80周年記念事業として、11月23、24の両日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」の合唱団結団式が3月23日、八戸市のデーリー東北新聞社で行われた。合唱団のメンバーと関係者ら約300人が集まり、演奏会成功に向けて士気を高めた。
合唱団は北奥羽地方9市町村の28団体と、全国からの個人参加を合わせて372人で構成。同市出身の松井慶太さんが指揮を務め、ソリストとして世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7人が出演する。演奏は八戸市民フィルハーモニー交響楽団が担う。
式では、実行委員会の広瀬知明会長(同社社長)が「北奥羽地方の人々が第九の名の下に集まり、心を一つにして、音を奏で、歌を歌い、音楽の力を次世代へつないでいく一大イベントになると確信している」とあいさつ。
続いて、辻一平実行委員長(同楽団実行委員長)が「実行委員会もよりよいステージになるよう尽くしていく。第九演奏会をみんなが『やって良かった』と思えるように頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
終了後は、原語譜読みと発声練習を行った。
合唱団参加団体一覧
泉歌唱会、コーラス・ライン、コール・シンシア、コールルフラン、CORO8、コーロ・レジーナ、混声合唱団八戸グリーンコール、女声コーラス・プリマヴェーラ、シンシーズ、男声合唱団八戸メンネル・コール、 長者・根城中合唱部同窓生ハーモニーの会、根岸コーラスクラブ、八戸市〓(鴎(簡略字)の正しい字)盟大学コーラス・コール・シャンテ、八戸市民フィルハーモニー交響楽団、八戸聖ウルスラ学院高、八戸フラウエンコール、 びすとろ座、フラワーコーラス、レディスコーラス沙羅(以上八戸市)男声合唱団エンテンコール(三沢市)コーラス四季、とわだ混声合唱団(以上十和田市)むつ下北第九の会(むつ市)カシオペア連邦合唱連盟(二戸市) コーラスグループ琥珀エコー(久慈市)あすなろコーラス(六戸町)コール・パリッシュ(南部町)コール・スワニー(六ケ所村)
合唱団は北奥羽地方9市町村の28団体と、全国からの個人参加を合わせて372人で構成。同市出身の松井慶太さんが指揮を務め、ソリストとして世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7人が出演する。演奏は八戸市民フィルハーモニー交響楽団が担う。
式では、実行委員会の広瀬知明会長(同社社長)が「北奥羽地方の人々が第九の名の下に集まり、心を一つにして、音を奏で、歌を歌い、音楽の力を次世代へつないでいく一大イベントになると確信している」とあいさつ。
続いて、辻一平実行委員長(同楽団実行委員長)が「実行委員会もよりよいステージになるよう尽くしていく。第九演奏会をみんなが『やって良かった』と思えるように頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
終了後は、原語譜読みと発声練習を行った。
合唱団参加団体一覧
泉歌唱会、コーラス・ライン、コール・シンシア、コールルフラン、CORO8、コーロ・レジーナ、混声合唱団八戸グリーンコール、女声コーラス・プリマヴェーラ、シンシーズ、男声合唱団八戸メンネル・コール、 長者・根城中合唱部同窓生ハーモニーの会、根岸コーラスクラブ、八戸市〓(鴎(簡略字)の正しい字)盟大学コーラス・コール・シャンテ、八戸市民フィルハーモニー交響楽団、八戸聖ウルスラ学院高、八戸フラウエンコール、 びすとろ座、フラワーコーラス、レディスコーラス沙羅(以上八戸市)男声合唱団エンテンコール(三沢市)コーラス四季、とわだ混声合唱団(以上十和田市)むつ下北第九の会(むつ市)カシオペア連邦合唱連盟(二戸市) コーラスグループ琥珀エコー(久慈市)あすなろコーラス(六戸町)コール・パリッシュ(南部町)コール・スワニー(六ケ所村)
出演者紹介
©Ayane Shindo
松井慶太/指揮者
2009年 第15回東京国際音楽コンクール〈指揮〉にて入賞・奨励賞受賞。2022年よりオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクターを務め、2023年5月に同楽団第468回定期演奏会にデビューを飾る。2024年3月には名古屋フィルハーモニー交響楽団の第521回定期演奏会に代役指揮者として登壇し、公演を成功に導く。1984年青森県八戸市生まれ。東京音楽大学指揮科卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦の各氏に師事。3歳よりピアノ、15歳よりオーボエを学び、16歳のときピアニストとしてポーランド国立クラクフ交響楽団と共演。2006年に韓国で行われたアジア・フィルハーモニック・オーケストラにて指揮をチョン・ミョンフンに師事。2008~2014年にN響定期演奏会にて、シャルル・デュトワ、チョン・ミョンフン、ファビオ・ルイージ、トゥガン・ソヒエフらの公演の合唱指揮者を務めた。
2011年〜2018年東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンス。2023年4月より東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)特任講師を務める。
ジョン・健・ヌッツォ/テノール
モンテカルロ歌劇場ジャパンツアーに出演後、2000年にウィーン国立歌劇場にデビューし、オーストリア芸術新人大賞受賞。フォルクスオーパー、ザルツブルグ音楽祭に出演後、2003年よりメトロポリタン歌劇場に出演。NHK紅白歌合戦への出演やNHK大河ドラマ「新選組!」メインテーマを歌うなど、クラシックファン以外にも抜群の知名度を誇る。類まれな声とテクニック、幅広いレパートリーで聴衆を魅了している。上皇上皇后両陛下とローマ教皇に歌声を披露した経験をもつほか、MLB、NFLやサッカー国際試合で国歌斉唱もつとめた。これまでグルベローヴァ、ゲオルギュー、ブルゾン、ヌッチ等世界の名歌手や、N響、東響、札響、京響、東フィル、名フィル、仙台フィル、OEK、ミュンヘンフィル等国内外のオーケストラへ客演。
近年はドミンゴと歌劇「真珠とり」の二重唱や世界的ホルン奏者のバボラークとブリテンの珠玉の名作を共演し称賛を得ている。昨年は世界遺産・沖縄中城城跡での野外オペラ「ラ・ボエーム」へ出演。歌曲「詩人の恋」や「日本の歌」、さらにはJAZZなどジャンルを超えて精力的に取り組んでいる。
第13回出光音楽賞受賞
オフィシャルサイト
間口友美/ソプラノ
八戸市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。'06年福井県にてドイツシュトゥットガルト弦楽六重奏団と共演。'13年種差海岸三陸復興国立公園指定記念を祝う「第九」演奏会ソプラノソリスト、’15年デーリー東北創刊70周年記念オペラガラコンサートにて「トゥーランドット」タイトルロール他、'22年茂木大輔指揮、「仙台フィルハーモニー管弦楽団 久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会」にソプラノソリストとして出演等ソロ活動の他、音楽グループ『Trio Bearissimo』『Ensemble da camera』の一員として数々の演奏会に出演。'22年より中山建具工業株式会社のテレビCMに出演。現在、県内外にて演奏活動の他、合唱指導、『まぐち声楽教室』を主宰。合唱団『CORO8』『コーラスけやき 』、久慈市合唱ワークショップの指導を行っている。
内田智子/ソプラノ
青森県八戸市出身。東京藝術大学大学院修士課程独唱専攻修了。声楽を田野崎加代、勝部太、藪西正道の各氏に師事。日本歌曲を塚田佳男に師事。第27回市川市文化財団市川市新人演奏家コンクール優秀賞受賞。平成29年度奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第2位及び木下記念賞銀メダル受賞。ピエトロ・アージェント国際音楽コンクール2024声楽部門第2位。
クオーレ・ド・オペラ「修道女アンジェリカ」でタイトルロールデビュー。
日伊国交樹立150年記念事業として代表歌手に選出され、国際交流基金の助成を受けローマとミラノでオペラコンサートに出演。
東京二期会「メリー・ウィドウ」シルヴィアーヌ役、NIKIKAI Days2021オペラ「光太夫」ソフィア役で出演。東宝ミュージカル「笑う男」にアン女王役で出演。オペラのみならず様々な舞台で活躍中。クオーレ・ド・オペラ所属。二期会会員。
荒屋敷和美/アルト
五戸町(旧倉石村)出身。青森明の星短期大学音楽科卒業。同音楽専攻科修了。ローマへ短期留学後、同短期大学の研究生として研鑽を積む。金子眞知子、山田実次、L.マラヴァーシ、島崎智子、佐々木まり子の各氏に師事。
県内の合唱団の演奏会において、ミサ曲等のアルトソロを務める。また、青森市、むつ市の第九演奏会においても多数出演。
クラシックのソリストとして活動するほか、妹の主宰するハワイアンダンス教室の音楽を担当するなど、幅広いジャンルの音楽活動を展開している。
現在、八戸市、五戸町で「和美音楽教室」を主宰。はちえきキャンバスの講座「叙情歌と世界の名歌」「大人のピアノ」「ウクレレ教室」の講師。合唱団「コールカルミア」うたごえサークル「Angelic」の指導者。八戸市在住。
加賀ひとみ/アルト
青森県十和田市出身。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程オペラ専攻修了。ズボン役からカルメンまで幅広く活躍するメゾソプラノ。
新国立劇場『ヘンゼルとグレーテル』、日生劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』、東京文化会館オペラBOX『バスティアンとバスティエンヌ』、東京二期会『オテロ』、『メリー・ウィドー』、『椿姫』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ドン・カルロ』等に出演。
現代オペラでは、一柳慧 作曲『水炎伝説』(改訂版初演)、西村朗 作曲『バガヴァッド・ギーター(神の歌)』(初演)、鳥井俊之 作曲『雪女の恋』(初演)、中村透 作曲『御柱』等に出演。2015年には、トム・ジョンソン 作曲『4音オペラ』(日本語版世界初演)アルト役で、サントリー芸術財団 第15回 佐治敬三賞を受賞。
コンサートでは、作曲家・古庄奈穂子のアレンジによる童謡を中心としたリサイタルを各地で開催し、その活躍の場は幅広い。
聖徳大学大学院兼任講師。共立女子大学講師。二期会会員。
福山出/バス
二期会オペラスタジオマスタークラス修了。修了時に優秀賞受賞。同研修所プロフェッショナルコース修了
長江杯国際音楽コンクール第3位入賞。
二期会特別オペラ「フィガロの結婚」アルマヴィーヴァ伯爵で二期会デビュー。
以降、日生劇場オペラ教室「ヘンゼルとグレーテル」ぺーター、東京室内歌劇場 青島広志プロデュース「フィガロの結婚」フィガロ「魔笛」パパゲーノ「コジ・ファン・トゥッテ」グリエルモなどに出演。
その他、横浜シティオペラ「魔笛」パパゲーノ「泥棒とオールドミス」ボブ「フィガロの結婚」フィガロ「魔弾の射手」カスパール「ドン・ジョヴァンニ」など多数出演。
二期会オペラでは、「真夏の夜の夢」「魔笛」「ダフネ」「サロメ」「メリーウィドー」宮本亜門演出で話題となった「椿姫」で好演。
また、鹿賀丈史主演ミュージカル「シラノ」に出演し着実にレパートリーを広げている
多数の合唱団の指導、ボイストレーナーとしても後進の育成にも力を注いでいる。甲斐清和高等学校声楽講師 二期会会員
松井永太郎/バス
青森県八戸市出身。長者中学校、八戸高等学校、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。市川市文化振興財団第30回新人演奏家コンクール声楽部門にて最優秀賞受賞。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞受賞。二期会主催オペラ公演『ダナエの愛』(準・メルクル)4人の王『ナクソス島のアリアドネ』(シモーネ・ヤング)トゥルファルディン『ばらの騎士』(セバスティアン・ヴァイグレ)公証人『サロメ』ユダヤ人5『平和の日』マスケット銃兵で出演。東京交響楽団主催公演『サロメ』(ジョナサン・ノット)ユダヤ人5で出演。アントネッロ主催『ジュリオ・チェーザレ』クーリオ『カリスト』シルヴァーノ、エクスノーヴォ主催『肉体と魂の劇』忠告『洗礼者ヨハネ』ヘロデ王等その他多数出演。また宗教曲やオラトリオコンサートにおいてモーツァルト、フォーレ『レクイエム』ブラームス『ドイツレクイエム』ベートーベン『第九』ヘンデル『メサイア』バッハ『ヨハネ受難曲』や教会カンタータ他数多くのソロを務める。シューベルト『冬の旅』『美しき水車小屋の娘』『白鳥の歌』シューマン『詩人の恋』のリートコンサートを開催。vocal ensemble Cappellaにてグレゴリオ聖歌やフランドル学派を中心とするルネサンスポリフォニーの研鑽を積む。現代曲の声楽作品をレパートリーとするvox humanaにて100曲以上の委嘱作品を初演。その他vocal ensemble 歌譜喜、emulsion、salicus kammerchorなどに所属。 zozoマリンスタジアムにて国歌独唱。二期会会員。フェリス女学院大学非常勤副手。来年11月に第九演奏会
実行委初会合
デーリー東北創刊80周年記念演奏会実行委員会の初会合=6日、八戸市の本社
デーリー東北新聞社は6日、2025年に迎える創刊80周年の記念事業として実施する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」の実行委員会を発足させ、八戸市の本社で初会合を開いた。指揮者に同市出身でオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクター松井慶太さん、ソリストには世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家を招き、来年11月23、24日に「SG GROUP ホールはちのへ(市公会堂)」で開催することを申し合わせた。
ソリストはヌッツォさんのほか、地元出身者としてソプラノの間口友美さんと内田智子さん、アルトの荒屋敷和美さんと加賀ひとみさん、バスの福山出(いずる)さんと松井永太郎さんが出演する。オーケストラは八戸市民フィルハーモニー交響楽団、合唱団は北奥羽地方の団体からの推薦者に加え、来年1月に公募して決定。ベートーベンの交響曲第九番「合唱付き」を披露する。
実行委は本社と同交響楽団、各合唱団体の関係者らで組織。初会合で広瀬知明社長(実行委会長)は「創刊80周年の最大の市民参加型イベントと位置づけている。心を一つに未来に向かって踏み出せる機会としたい」と呼びかけた。
ソリストはヌッツォさんのほか、地元出身者としてソプラノの間口友美さんと内田智子さん、アルトの荒屋敷和美さんと加賀ひとみさん、バスの福山出(いずる)さんと松井永太郎さんが出演する。オーケストラは八戸市民フィルハーモニー交響楽団、合唱団は北奥羽地方の団体からの推薦者に加え、来年1月に公募して決定。ベートーベンの交響曲第九番「合唱付き」を披露する。
実行委は本社と同交響楽団、各合唱団体の関係者らで組織。初会合で広瀬知明社長(実行委会長)は「創刊80周年の最大の市民参加型イベントと位置づけている。心を一つに未来に向かって踏み出せる機会としたい」と呼びかけた。