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本紙創刊80周年
「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」

北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会

写真は三陸復興国立公園指定を祝う『第九』演奏会(2013年12月22・23日開催)

 デーリー東北新聞社は2025年の創刊80周年を記念し、同年11月23日(日)、24日(月・祝)に「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」を八戸市の「SG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)」で開催します。
 オーケストラは八戸市民フィルハーモニー交響楽団で、合唱団は北奥羽地方の合唱団から推薦を受けた方と、公募による参加者で組織。指揮は同市出身でオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクター松井慶太さん。ソリストには世界的なテノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7名を招き、ベートーベン作曲・交響曲第九番「合唱付き」を演奏します。
 お問い合わせは、デーリー東北新聞社コミュニティー事業部=電話0178(80)7299、ファクス0178(47)0077=へ。

合唱団のメンバーと関係者ら約300人が集まり結団式

合唱団ら300人が結団式

結団式に臨む、演奏会合唱団と実行委員会のメンバー=23日、デーリー東北新聞社

 デーリー東北新聞社の創刊80周年記念事業として、11月23、24の両日にSG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)で開催する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」の合唱団結団式が23日、八戸市のデーリー東北新聞社で行われた。合唱団のメンバーと関係者ら約300人が集まり、演奏会成功に向けて士気を高めた。
 合唱団は北奥羽地方9市町村の28団体と、全国からの個人参加を合わせて372人で構成。同市出身の松井慶太さんが指揮を務め、ソリストとして世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家7人が出演する。演奏は八戸市民フィルハーモニー交響楽団が担う。
 式では、実行委員会の広瀬知明会長(同社社長)が「北奥羽地方の人々が第九の名の下に集まり、心を一つにして、音を奏で、歌を歌い、音楽の力を次世代へつないでいく一大イベントになると確信している」とあいさつ。
 続いて、辻一平実行委員長(同楽団実行委員長)が「実行委員会もよりよいステージになるよう尽くしていく。第九演奏会をみんなが『やって良かった』と思えるように頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
 終了後は、原語譜読みと発声練習を行った。

 合唱団参加団体一覧
 泉歌唱会、コーラス・ライン、コール・シンシア、コールルフラン、CORO8、コーロ・レジーナ、混声合唱団八戸グリーンコール、女声コーラス・プリマヴェーラ、シンシーズ、男声合唱団八戸メンネル・コール、長者・根城中合唱部同窓生ハーモニーの会、根岸コーラスクラブ、八戸市〓(鴎(簡略字)の正しい字)盟大学コーラス・コール・シャンテ、八戸市民フィルハーモニー交響楽団、八戸聖ウルスラ学院高、八戸フラウエンコール、びすとろ座、フラワーコーラス、レディスコーラス沙羅(以上八戸市)男声合唱団エンテンコール(三沢市)コーラス四季、とわだ混声合唱団(以上十和田市)むつ下北第九の会(むつ市)カシオペア連邦合唱連盟(二戸市)コーラスグループ琥珀エコー(久慈市)あすなろコーラス(六戸町)コール・パリッシュ(南部町)コール・スワニー(六ケ所村)

出演者紹介

松井慶太

©Ayane Shindo

松井慶太/指揮者

 2009年 第15回東京国際音楽コンクール〈指揮〉にて入賞・奨励賞受賞。2022年よりオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクターを務め、2023年5月に同楽団第468回定期演奏会にデビューを飾る。2024年3月には名古屋フィルハーモニー交響楽団の第521回定期演奏会に代役指揮者として登壇し、公演を成功に導く。
 1984年青森県八戸市生まれ。東京音楽大学指揮科卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦の各氏に師事。3歳よりピアノ、15歳よりオーボエを学び、16歳のときピアニストとしてポーランド国立クラクフ交響楽団と共演。2006年に韓国で行われたアジア・フィルハーモニック・オーケストラにて指揮をチョン・ミョンフンに師事。2008~2014年にN響定期演奏会にて、シャルル・デュトワ、チョン・ミョンフン、ファビオ・ルイージ、トゥガン・ソヒエフらの公演の合唱指揮者を務めた。
 2011年〜2018年東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンス。2023年4月より東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)特任講師を務める。
ジョン・健・ヌッツォ

ジョン・健・ヌッツォ/テノール

 モンテカルロ歌劇場ジャパンツアーに出演後、2000年にウィーン国立歌劇場にデビューし、オーストリア芸術新人大賞受賞。フォルクスオーパー、ザルツブルグ音楽祭に出演後、2003年よりメトロポリタン歌劇場に出演。NHK紅白歌合戦への出演やNHK大河ドラマ「新選組!」メインテーマを歌うなど、クラシックファン以外にも抜群の知名度を誇る。類まれな声とテクニック、幅広いレパートリーで聴衆を魅了している。
 上皇上皇后両陛下とローマ教皇に歌声を披露した経験をもつほか、MLB、NFLやサッカー国際試合で国歌斉唱もつとめた。これまでグルベローヴァ、ゲオルギュー、ブルゾン、ヌッチ等世界の名歌手や、N響、東響、札響、京響、東フィル、名フィル、仙台フィル、OEK、ミュンヘンフィル等国内外のオーケストラへ客演。
 近年はドミンゴと歌劇「真珠とり」の二重唱や世界的ホルン奏者のバボラークとブリテンの珠玉の名作を共演し称賛を得ている。昨年は世界遺産・沖縄中城城跡での野外オペラ「ラ・ボエーム」へ出演。歌曲「詩人の恋」や「日本の歌」、さらにはJAZZなどジャンルを超えて精力的に取り組んでいる。
第13回出光音楽賞受賞
オフィシャルサイト
間口友美

間口友美/ソプラノ

 八戸市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。'06年福井県にてドイツシュトゥットガルト弦楽六重奏団と共演。'13年種差海岸三陸復興国立公園指定記念を祝う「第九」演奏会ソプラノソリスト、’15年デーリー東北創刊70周年記念オペラガラコンサートにて「トゥーランドット」タイトルロール他、'22年茂木大輔指揮、「仙台フィルハーモニー管弦楽団 久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会」にソプラノソリストとして出演等ソロ活動の他、音楽グループ『Trio Bearissimo』『Ensemble da camera』の一員として数々の演奏会に出演。'22年より中山建具工業株式会社のテレビCMに出演。現在、県内外にて演奏活動の他、合唱指導、『まぐち声楽教室』を主宰。合唱団『CORO8』『コーラスけやき 』、久慈市合唱ワークショップの指導を行っている。
内田智子

内田智子/ソプラノ

 青森県八戸市出身。東京藝術大学大学院修士課程独唱専攻修了。声楽を田野崎加代、勝部太、藪西正道の各氏に師事。日本歌曲を塚田佳男に師事。
 第27回市川市文化財団市川市新人演奏家コンクール優秀賞受賞。平成29年度奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第2位及び木下記念賞銀メダル受賞。ピエトロ・アージェント国際音楽コンクール2024声楽部門第2位。
 クオーレ・ド・オペラ「修道女アンジェリカ」でタイトルロールデビュー。
 日伊国交樹立150年記念事業として代表歌手に選出され、国際交流基金の助成を受けローマとミラノでオペラコンサートに出演。
 東京二期会「メリー・ウィドウ」シルヴィアーヌ役、NIKIKAI Days2021オペラ「光太夫」ソフィア役で出演。東宝ミュージカル「笑う男」にアン女王役で出演。オペラのみならず様々な舞台で活躍中。クオーレ・ド・オペラ所属。二期会会員。
荒屋敷和美

荒屋敷和美/アルト

 五戸町(旧倉石村)出身。青森明の星短期大学音楽科卒業。同音楽専攻科修了。ローマへ短期留学後、同短期大学の研究生として研鑽を積む。
 金子眞知子、山田実次、L.マラヴァーシ、島崎智子、佐々木まり子の各氏に師事。
 県内の合唱団の演奏会において、ミサ曲等のアルトソロを務める。また、青森市、むつ市の第九演奏会においても多数出演。
 クラシックのソリストとして活動するほか、妹の主宰するハワイアンダンス教室の音楽を担当するなど、幅広いジャンルの音楽活動を展開している。
 現在、八戸市、五戸町で「和美音楽教室」を主宰。はちえきキャンバスの講座「叙情歌と世界の名歌」「大人のピアノ」「ウクレレ教室」の講師。合唱団「コールカルミア」うたごえサークル「Angelic」の指導者。八戸市在住。
加賀ひとみ

加賀ひとみ/アルト

 青森県十和田市出身。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程オペラ専攻修了。
 ズボン役からカルメンまで幅広く活躍するメゾソプラノ。
 新国立劇場『ヘンゼルとグレーテル』、日生劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』、東京文化会館オペラBOX『バスティアンとバスティエンヌ』、東京二期会『オテロ』、『メリー・ウィドー』、『椿姫』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ドン・カルロ』等に出演。
 現代オペラでは、一柳慧 作曲『水炎伝説』(改訂版初演)、西村朗 作曲『バガヴァッド・ギーター(神の歌)』(初演)、鳥井俊之 作曲『雪女の恋』(初演)、中村透 作曲『御柱』等に出演。2015年には、トム・ジョンソン 作曲『4音オペラ』(日本語版世界初演)アルト役で、サントリー芸術財団 第15回 佐治敬三賞を受賞。
 コンサートでは、作曲家・古庄奈穂子のアレンジによる童謡を中心としたリサイタルを各地で開催し、その活躍の場は幅広い。
 聖徳大学大学院兼任講師。共立女子大学講師。二期会会員。
福山出

福山出/バス

 二期会オペラスタジオマスタークラス修了。
 修了時に優秀賞受賞。同研修所プロフェッショナルコース修了
 長江杯国際音楽コンクール第3位入賞。
 二期会特別オペラ「フィガロの結婚」アルマヴィーヴァ伯爵で二期会デビュー。
 以降、日生劇場オペラ教室「ヘンゼルとグレーテル」ぺーター、東京室内歌劇場 青島広志プロデュース「フィガロの結婚」フィガロ「魔笛」パパゲーノ「コジ・ファン・トゥッテ」グリエルモなどに出演。
 その他、横浜シティオペラ「魔笛」パパゲーノ「泥棒とオールドミス」ボブ「フィガロの結婚」フィガロ「魔弾の射手」カスパール「ドン・ジョヴァンニ」など多数出演。
 二期会オペラでは、「真夏の夜の夢」「魔笛」「ダフネ」「サロメ」「メリーウィドー」宮本亜門演出で話題となった「椿姫」で好演。
 また、鹿賀丈史主演ミュージカル「シラノ」に出演し着実にレパートリーを広げている
 多数の合唱団の指導、ボイストレーナーとしても後進の育成にも力を注いでいる。甲斐清和高等学校声楽講師 二期会会員
松井永太郎

松井永太郎/バス

 青森県八戸市出身。長者中学校、八戸高等学校、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。市川市文化振興財団第30回新人演奏家コンクール声楽部門にて最優秀賞受賞。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞受賞。二期会主催オペラ公演『ダナエの愛』(準・メルクル)4人の王『ナクソス島のアリアドネ』(シモーネ・ヤング)トゥルファルディン『ばらの騎士』(セバスティアン・ヴァイグレ)公証人『サロメ』ユダヤ人5『平和の日』マスケット銃兵で出演。東京交響楽団主催公演『サロメ』(ジョナサン・ノット)ユダヤ人5で出演。アントネッロ主催『ジュリオ・チェーザレ』クーリオ『カリスト』シルヴァーノ、エクスノーヴォ主催『肉体と魂の劇』忠告『洗礼者ヨハネ』ヘロデ王等その他多数出演。また宗教曲やオラトリオコンサートにおいてモーツァルト、フォーレ『レクイエム』ブラームス『ドイツレクイエム』ベートーベン『第九』ヘンデル『メサイア』バッハ『ヨハネ受難曲』や教会カンタータ他数多くのソロを務める。シューベルト『冬の旅』『美しき水車小屋の娘』『白鳥の歌』シューマン『詩人の恋』のリートコンサートを開催。vocal ensemble Cappellaにてグレゴリオ聖歌やフランドル学派を中心とするルネサンスポリフォニーの研鑽を積む。現代曲の声楽作品をレパートリーとするvox humanaにて100曲以上の委嘱作品を初演。その他vocal ensemble 歌譜喜、emulsion、salicus kammerchorなどに所属。 zozoマリンスタジアムにて国歌独唱。二期会会員。フェリス女学院大学非常勤副手。

デーリー東北創刊80周年記念「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」
合唱団結団式のご案内

日  時
令和7年3月23日(日)午後1時30分
場  所
デーリー東北メディアホール(デーリー東北6F)
当日の内容
受付  午後0時30分~
結団式 午後1時30分~2時
練習  午後2時~4時  原語譜読み、発声練習
持参する物
ご案内のハガキ、楽譜、参加費(3千円)、筆記用具

デーリー東北創刊80周年記念演奏会実行委員会事務局
八戸市城下1丁目3-12
電話0178-80-7299 fax0178-47-0077

※当日は駐車場の混雑が予想されます。公共機関の利用、またはお仲間との乗り合いでお越しくださいますよう、お願いいたします。

デーリー東北創刊80周年記念「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」
合唱団員募集

募集は終了しました

開 催 日
11月23日(日)  開演14:00(開場13:00)
  24日(月・祝)開演14:00(開場13:00)
会  場
SG GROUP ホールはちのへ(八戸市公会堂)
指  揮
松井慶太
ソリスト:(23日)
ソプラノ 間口友美
アルト  荒屋敷和美
テノール ジョン・健・ヌッツォ
バス   福山出
ソリスト:(24日)
ソプラノ 内田智子
アルト  加賀ひとみ
テノール ジョン・健・ヌッツォ
バス   松井永太郎
演 奏 曲
交響曲第九番「合唱付き」(ベートーベン作曲)
合  唱
デーリー東北創刊80周年記念演奏会合唱団
(北奥羽地域の合唱団から推薦された方と、公募の参加者で構成)
募集要項
【応募条件】
  • ベートーベン作曲・交響曲第九番「合唱付き」の歌唱意欲のある方
  • 合唱練習に7割程度参加できる方
    (初心者の方は、3月~6月の合唱練習にできるだけご参加ください)
【ご注意】
  • 先着順となりますが、各パートに定員があります
  • 本番(11月23・24日)いずれか1日のみの参加でも可能です
  • 本番では合唱を含め約2時間、ステージに滞在しますので、着席時のクッション・座布団などをご準備ください
【参加費】
3,000円(税込み)
※3月23日(日)に開催する結団式にて徴収します
【楽譜】
ベートーベン交響曲第九番第四楽章「合唱」※フリガナなし
(カワイ出版社・550円(税込み))を事前にご用意ください。
※事前の準備が難しい方は、デーリー東北新聞社コミュニティー事業部へご相談ください
応募方法
住所、氏名、電話番号、希望するパートを記して、郵便またはファクスでお申し込みください。
申し込み締め切り
2月7日(金)※必着
結 団 式
日時:3月23日(日)13:30~14:00(受付12:30~)初回練習14:00~16:00
場所:デーリー東北新聞社 6階ホール
お申し込み・お問い合わせ
〒031-8601(住所不要)、デーリー東北新聞社コミュニティー事業部
電話:0178(80)7299(平日10:00〜17:00)
ファックス:0178(47)0077
主  催
デーリー東北創刊80周年記念演奏会実行委員会

来年11月に第九演奏会

実行委初会合

実行委初会合

デーリー東北創刊80周年記念演奏会実行委員会の初会合=6日、八戸市の本社

 デーリー東北新聞社は6日、2025年に迎える創刊80周年の記念事業として実施する「北奥羽を歌でつなぐ第九演奏会」の実行委員会を発足させ、八戸市の本社で初会合を開いた。指揮者に同市出身でオーケストラ・アンサンブル金沢のコンダクター松井慶太さん、ソリストには世界的テノール歌手のジョン・健・ヌッツォさんら地元ゆかりの声楽家を招き、来年11月23、24日に「SG GROUP ホールはちのへ(市公会堂)」で開催することを申し合わせた。
 ソリストはヌッツォさんのほか、地元出身者としてソプラノの間口友美さんと内田智子さん、アルトの荒屋敷和美さんと加賀ひとみさん、バスの福山出(いずる)さんと松井永太郎さんが出演する。オーケストラは八戸市民フィルハーモニー交響楽団、合唱団は北奥羽地方の団体からの推薦者に加え、来年1月に公募して決定。ベートーベンの交響曲第九番「合唱付き」を披露する。
 実行委は本社と同交響楽団、各合唱団体の関係者らで組織。初会合で広瀬知明社長(実行委会長)は「創刊80周年の最大の市民参加型イベントと位置づけている。心を一つに未来に向かって踏み出せる機会としたい」と呼びかけた。